「日本の道路が本当に狭いのか——イタリアの道路づくりを見ながら、自転車と自動車の共存を考える」
日本の道路が交通量が多く、狭い。ドライバーも安全距離を保たず自転車の前で割り込みます。日本人がマナーがいいと聞きますが、ドライバーは逆? このような声をヴィンテージサイクリングイベント「エロイカ・ジャパン」に参加するために、来日する多くのサイクリストから耳にします。私もそう思います。大都会の道路だけでなく、郊外に延びてゆく国道級の道路も幅が狭く、自動車はすれすれの距離で抜き去ってゆく。イタリアと日本、似ているところが多いが、なぜ日本のほうが狭く感じるのでしょう。両国は敗戦から立ち上がり、驚くべき高度成長を遂げ、クルマを中心に国造りが行われました。しかし、1980年代に入るとイタリアが経済の一つの柱である自動車産業に背を向けるように、街づくりをはじめ、道路づくりの方針の大転換を行い、自転車・自動車の分離、安全を考慮した道路づくりが始まりました。最新のデータを見ながら、イタリアが進めようとしている自動車と自転車の共存を考えます。
- 講師
- マルコ・ファヴァロ(Marco Favaro)さん
- 49歳、イタリア生まれ。東京都在住のスポーツジャーナリスト、テレビ解説。名古屋大学教育学部卒。イタリア外務省のサポートの下、イタリア語やイタリア文化を世界に広めるダンテ・アリギエーリ協会東京支部や一般社団法人国際自転車交流協会の理事を務め、サイクルウエアブランド「カペルミュール」のモデルや欧州プロチームの通訳も行う。日本国内でサイクリングイベントを企画。
- 日時
- 2018年8月29日(水)18:30〜20:30(受付18:00〜)
- 場所
- ライフ・クリエーション・スペース OVE南青山
- 東京都港区南青山3-4-8 KDXレジデンス南青山 1F
- 地下鉄「外苑前」駅1a出口から、青山通りを渋谷方面へ。南青山三丁目交差点を左折し、直進。最初の信号のある交差点を右へ(角のSKI SHOP JIROが目印)。坂の途中、青山迎賓館の向かい。約600メートル・徒歩約8分。
- 会費
- 自活研会員500円(非会員1000円)
- 閉会後の懇親会
- そのままOVEで行います。お申し込みの際「懇親会に参加する」を選び、参加費1000円を会場入り口で開会前にお支払いください。