私たちNPO自転車活用推進研究会は、2016年末に成立し、2017年5月に施行された「自転車活用推進法」成立のため、国会の自転車活用推進議員連盟(自転車議連)の裏方のお手伝いを続けてきた市民団体です。発足は2000年で、2006年にNPO法人となり、現在も自転車議連と共同で研究会などを開催する会員数500名程度の小さなグループです。私たちは新法施行の本年を「自転車元年」と位置づけ、国の戦略の一つとなった自転車活用を、すべての自治体においてさらに推進するべく、その最大の推進力であり牽引役である各議会の議員の政策ネットワークを形成していただきたいと願い、具体化を提案するものです。
それぞれの議会活動を通じて、健康や環境に貢献し、万一の災害時への対応にも威力を発揮する自転車の正しい活用を推進しておられる議員の方々に、互いの取り組みの知恵と工夫についての情報交換、将来の展望や構想についての意見交換を行う場として「全国自転車議員ネットワーク」の骨格を提供いたします。
NPO自転車活用推進研究会にご参加、あるいは情報交換させていただいている各議会、各政党の議員にお呼び掛けしたところ、20名の都道府県会議員、市区町村議会議員のご賛同を得て、2017年8月15日に東京において、有志議員12名による準備会合を開催し、2017年11月10日(金)に、愛媛県松山市で開催される第6回「自転車利用環境向上会議」に併設する議員会議で「全国自転車議員ネットワーク」(略称・自転車ネット)を正式に発足させ、第1回全国会議を開催しました。
「自転車活用推進法」が国会において衆参とも全会一致で成立したことを見ても、国民の最も身近な移動手段である自転車の活用は、政党会派を超えて推進すべきテーマと考えます。今後は多くの議員の参加により歩行者優先を前提とした自転車活用政策の推進について、地域や政党会派の枠を超えた連帯によって、国民生活のいっそうの充実を実現していただきますようお願いする次第です。