自転車活用推進研究会


定例研究会〈自転車活用研究会〉

2016年4月1日(金)


2016年度第1回自転車活用研究会

「自転車の死傷者を減らすための挑戦:自転車利用王国オランダの教訓」

土木学会土木計画学研究委員会自転車政策研究小委員会「自転車国際セミナー」との共催です。自転車利用王国のオランダにおける交通安全のさまざまな取り組みと新たな課題について、オランダから講師をお招きして、最新事例の共有を図りたいと思います。

オランダは、世界の中でも自転車にやさしい国の一つで、7.5キロ以下のすべてのトリップの約3分の1の分担率となっています。加えて、中学生は自動車と同程度の距離を自転車で移動しています。自転車利用時のリスクは、自動車利用時に比べて約4倍ほど高リスクであると推定されていますが、それでもオランダは世界の中でも最も安全な国の一つです。

発表では、自転車を保護するために有効であることが示されている施策を扱います。また交通安全教育の役割とその効果についても含んでいます。多くの成功経験の一方で、オランダは現在、過去10年間で自転車の重傷者が増加するという新たな課題に直面しています。さらに高齢化、自転車促進策、電動バイクや高速電動アシスト自転車の利用、自動運転に向けた技術的開発は、今後数年間の安全レベルに影響をもたらす可能性があります。関連する研究の成果や教訓について示したいと思います。

共催
土木学会土木計画学研究委員会自転車政策研究小委員会
自転車活用推進研究会
講師
ディベラ トゥイスク さん
英キール大学で心理学・社会学を専攻し、蘭グローニンゲン大学大学院では実験心理学/人間工学を修了。その後、グローニンゲンの交通研究所・TNOを経て、オランダ交通安全研究所(SWOV)で交通安全に関わる研究に従事。SWOVでの20年間に、初心運転者 novice drivers, 事故分析 accident analyses, トレーニング training, ヒューマンファクター human factors, ナチュラリスティックな運転とサイクリング Naturalistic driving and cycling, 自転車交通行動 cycling behaviour等の研究に従事してきました。経済協力開発機構(OECD)ではYoung drivers the road to safety (OECD-ECMT, 2006) の編集に関わり、最近では、研究所で自転車研究のコーディネーターを務めており、欧州連合(EU)のUDRIVEプロジェクトにも参画しています。最新の著書はProtecting Pre-License Teens from Road Risk
通訳
あり
日時
2016年4月1日(金)18:00〜20:00
場所
ライフ・クリエーション・スペース OVE南青山
東京都港区南青山3-4-8 KDXレジデンス南青山 1F
地下鉄「外苑前」駅1a出口から、青山通りを渋谷方面へ。南青山三丁目交差点を左折し、直進。最初の信号のある交差点を右へ(角のSKI SHOP JIROが目印)。坂の途中、青山迎賓館の向かい。約600メートル・徒歩約8分。
会費
自活研会員・土木学会会員1000円(一般2000円)
閉会後の懇親会
参加費1000円でそのままOVEで行います。会場入り口で開会前にお支払いください。事前要予約。